25/11/25 同じ商売でも天地の差

【本日の１曲】
ICE「When The Eagle Fly」



2025/11/25


日々寒くなってまいりましたね。


サザエさんの波平さんとマスオさんの様に、会社帰りに焼き鳥で１杯....なんて方も多いのではないでしょうか？？



屋台スタイルで焼き鳥屋をされているR社長と言う方がいらっしゃいます。



注文を受けてから焼くのでビジネスライクに考えると１本だけのためにガスを起こして焼くのは利益も無く効率も悪いはずなのですが、例え「１本下さい」と来るお客さんでも嫌な顔一つせずに、「はいよ〜！焼けるまで待っててね！」と笑顔で焼いてくれる様な方です。


忙しい時間帯からはパートナーさんも手伝いにいらっしゃり、幅広い年代のお客さん達でいつも賑わっているお店です。


気さくなスタイルの接客もとても素敵で、お二人の商売に対する姿勢を個人的に大変尊敬しております。



これは道の駅などで焼き魚を販売している知り合いから聞いた話なのですが、その方の古い知り合いで同じように屋台スタイルで焼き鳥を販売している業者さんがいらっしゃるそうです。


その焼き鳥屋さんは注文は最低４本以上からと決めているそうで、例え小学生くらいのお子さんが「１本下さい」と買いに来ても「うちは４本からなんだ」と断るそうです。


「ご注文は４本以上から」とは表示しておらず各メニューの１本の値段だけを表示しているため、１本だけでも買えると思ったお客さんが１本だけ注文してくる事も多いそうです。


１本１５０円くらいしますので、４本だと６００円になり、子供にとっては大金です。


お小遣いで１本だけでも焼きたての焼き鳥を買って食べてみたかったのでしょうね。


もしかしたらお父さんへのプレゼントだったのかも知れません。。


その小学生くらいのお子さんは残念そうに帰って行ったそうです。



売り場が隣同士になった際にその光景を横で見ていた焼き魚の方が


『良い齢をした大人が買いに来た時ならまだしも、小さな子供が買いに来た時くらいは１本だけでも売ってあげなよ。そんな子たちがいずれ大人になった時に、子供の頃にお小遣いを握りしめて買った１本の焼き鳥の味が忘れられない思い出にもなるんだよ！地元で商売しているならなおさらだよ！』

と注意したそうです。


しかし焼き鳥屋さん、そんな注意には耳を貸さず「１本だけは儲からないし面倒臭くてやってられない」と、以後も”ご注文は４本から”の方針を貫いていたそうです。


焼き魚を売っているその方曰く、その焼き鳥屋さんは味は良いそうで以前はお客さんで賑わっていた事も有ったそうなのですが、今ではお客さんがあまり居なくて暇そうにしているらしいです。


この話を聞いた時、いつも繁盛しているR社長の焼き鳥屋が頭に浮かび


同じ商売でも天地の差だな,..


と思ってしまいました。



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